Q.建築一式の許可を受けているのですが、内装工事や大工工事などの専門工事を請け負うことはできるのでしょうか？
建築一式工事の内容は「総合的な企画、指導、調整のもとに建築物を建築する工事」となっており、例示として「建築確認を必要とする新築及び増改築工事」が挙げられています。この許可で想定しているものは、施主さんから元請として新築工事や増改築工事を請け負うことであり、内装工事や大工工事などの専門工事は想定していません。
つまり、建築一式の許可では内装工事や大工工事などを請け負うことはできないのです。内装工事や大工工事を請け負うのであれば、それぞれの許可を受けていることが必要になるのです。
ただし、建築一式工事の許可を受けている会社が施主さんから新築工事を請け負い、その過程の中で内装工事や大工工事を行うのは問題ありません。建築一式工事に付帯する業務として行うことになるからです。
以前は、建築一式を持っていれば、内装や大工なども請け負っていいというように誤解がまかり通っていたこともありますが、最近は法令を順守する業者さんなどでは、専門工事の許可を受けていないと工事を出さないとしているケースも増えてきました。何が何でも建築一式の許可というのではなく、自社が請け負う業種を見極めて、正しい許可を取るようにしていきましょう。
