株式会社グロウクラフト 代表取締役 片倉啓太氏に、一般建設業許可を取得しようと考えた理由、そして法人化に関する書類作成、一般建設業許可の事業承継の申請代行を、ハイク行政書士法人に依頼した経緯と成果について詳しく伺いました。
お客様第一でお客様のために仕事をしたい
-グロウクラフトについて教えてください。
株式会社グロウクラフトは、2020年7月に個人事業としてスタートし、2022年12月に法人としての登記を行ないました。法人としての事業開始は2023年1月からです。個人事業としてスタートする前は建築会社に約10年間勤務しており、その前は工務店に6年間勤めていました。もともと工務店時代にも独立の意思はありましたが、知り合いからの「独立するのはもう1社経験してからの方がいい」とのアドバイスに従い、建築会社を経験してからの独立となりました。
実際に建築会社を経験することで、得ることができた経験もあります。それは全体的に見る視点、広い視野を持つことです。工務店での経験も含め、いろいろな経験を積ませてもらう中で、私は設計よりも施工、実際の現場全体を見る方が合っていることがわかってきました。建築会社はもともと自社の建売住宅をメインにしていましたが、社会の経済状況を考慮して、注文住宅を手がけることになりました。社内に設計の部署は以前からありましたが、施工の部署はありません。建築会社として設計・施工の両方を社内で見られるようにしようということで、私と上席とで施工の部署をスタートさせたのです。お陰さまで社内で設計・施工を見ることができる体制を敷き、注文住宅を取り扱う事業としては軌道に乗せることができました。それを機に私は独立してグロウクラフトを立ち上げました。
-グロウクラフトの、業務内容を教えてください。
自分が思うお客様にとってよい住宅、よい住いの実現をお手伝していくための、設計、施工、建築総合管理を行っています。私はコストに走ったり、数多くの案件を処理するよりも、お客様第一でお客様のために仕事をしたいと考えています。自分で事業を始めたのも、お客様第一を実現するためです。
ですので計画段階、設計段階からご相談頂くのが理想的なパターンですが、お客様の方で設計事務所等に依頼される際にも、施工の視点からアドバイス、施工のプロとしてお客様のためにどうするのがいいのかをご提案していきます。
現在、新築、増改築、リフォーム、リノベーション、各種メンテナンスについてお客様のお手伝をするだけでなく、各種調査、点検、検査についても携っています。また、建築資産形成コンサルティングや、その他住まいに関わることであればどのようなご相談にも対応しています。
前向きな提案をしてくれたハイク行政書士法人に依頼
-一般建設業許可を取得しようとした理由を教えてください。
独立して仕事を進めていくうちに、もう許可を取得していないと話にならないなと思うようになりました。実際にお客様からの打診の段階で、請求総額が500万円を超える内容の仕事になりそうな案件も出てきていました。
最初は自分でできないものかと調べてみましたが、書類作成などは専門家のサポートを受けなければ難しいと思い、ハイク行政書士法人に依頼しました。
-どうやってハイク行政書士法人を知って、依頼に至ったのですか。
インターネット検索で「建設業許認可」などのワード検索をして、何件かの行政書士法人をピックアップして、実際に電話をして依頼先を決めました。
最初のピックアップ段階では、まず価格は確認しています。ただ一人でやられている事務所だと安めの設定のところもありますので、その辺は規模なども含めてチェックしました。やはりある程度許可の件数が多い方がいろいろな知識も豊富だろうと考えて、リストアップしたと記憶しています。
実は私が許可を受けられるかについて、少しあいまいな部分がありました。依頼前の打診の電話では、その辺を率直に話してみました。すると、そうした込み入った内容でも真摯に対応してくれて、前向きな提案をしてくれたのがハイク行政書士法人でした。中にはあいまいな返事をしてくる事務所もありましたので、そうしたところは、その段階でお断りました。
経験と知識ある専門家に任せてよかった
-2023年1月からは法人として営業されていますが、最初の一般建設業許可の取得は個人事業主としてですね。
そうですね。最初は個人事業主として、一般建設業許可を取得しました。確かに法人化と同時にという考えもあるかもしれませんが、2021年にハイク行政書士法人に連絡を取った時点で、すでに一般建設業許可の必要性を感じていました。ですので、ハイク行政書士法人には将来的な法人化の話をした上で、まずは個人事業として許可の取得を依頼しました。
-先ほど、依頼先を決めるお話しの中で、許可を受けられるかあいまいな部分があったと話されましたが、具体的にはどういった内容でしょうか。
登録の要件の中で、経営業務の管理責任者の部分ですね。専任技術者は経験もありますので問題ないと思いましたが、経営業務の管理責任者の用件を満たしているのか確信が持てないままでした。実は母が工務店を経営しており、私は名義上の代表取締役を務めていました。経営そのものは母がやっていますので、私は経営業務の管理責任者にならないのではないかと考えていたのです。
ただ、ハイク行政書士法人と打ち合せをしていく中で、東京都では非常勤の役員の経験でも経営経験として認められることを教えてもらいました。実際に自分でも要項などを調べていましたが、細かいニュアンスまでは分りませんでした。そういった部分がありましたので、経験と知識をお持ちの専門家にお任せしてよかったと考えています。無事に2021年4月には一般建設業許可の許可を取得できました。
個人事業主から法人への一般建設業許可の事業承継
-個人事業主として許可を得て、その後、法人化をする場合、許可を事業承継するか、法人として改めて許可の申請を行う必要があります。そのあたりはどうお考えでしたか。
最初に個人事業主として許可を依頼する時点で、将来的な法人化についてもお話してありました。ハイク行政書士法人からは、建設業法の改正により許認可の事業承継が2021年4月から可能になったことを教えてもらいました。
実際の手続きとしては、まず私が法人化と法人として営業開始するタイミングをハイク行政書士法人に伝えました。法人登記に関しては、定款作成や書類作成はハイク行政書士法人で、登記手続きはハイク行政書士法人の提携司法書士に行ってもらいました。同時に許認可の事業承継手続も進めてもらっています。
2022年12月に法人登記は済んでいましたが、営業開始は2023年1月からとして、2022年中は個人事業主として仕事を行いました。一般建設業許可の事業承継は2023年1月から法人としての許認可となるように進めてもらいました。結果として無許可期間が発生することもなく、個人事業主から法人への一般建設業許可の事業承継を無事に行うことができました。
-法人となり、一般建設業許可をもって活動することのメリットはいかがですか。
正直なところ、あまり変化は感じていません。先にお話したように、私自身がお客様のためになる仕事をしたいと考えていますので、急激に扱い件数や受注件数を増やそうとはしていないからでしょう。ただ、依頼される方は建設会社であれば、一般建設業許可は持っていて当り前と考えていると思います。許可を持っていないことの影響などを考える必要がありませんので、気持ちの上でも安心してお客様のことを考えることができるようになったと感じています。
レスポンスの早さで安心してお任せできた
-ハイク行政書士法人への評価と今後の期待についてお聞かせください。
個人事業主として一般建設業許可の許可取得、法人化、そして許可の事業承継まで、一連の流れをハイク行政書士法人に担当してもらいました。特に法人化と事業承継については、手続きのタイミングを間違えると無許可期間が生じる恐れもあるとお聞きしていました。私としては行政との折衝を含めお任せしていましたので、安心してゆだねていました。
ハイク行政書士法人の評価のポイントとしては、レスポンスの早さがあげられます。基本的にレスポンスが早い方は仕事も速いと思っています。そういう方と仕事をすることは、自分的にも満足感が高いですね。私自身もレスポンスの早さは心がけていますので、その点でも安心してお任せできました。コストに関しては、単に金額だけを見ると少し高いかなとは思いました。ただ、高い経験値をお持ちであること、実際に何回も行政に足を運んで打ち合せをしてもらったり、動いてもらうことも多々ありますので、素直に気持ち良くお支払いできる金額だと思います。
今後、年度更新もありますのでよろしくお願いします。また、知人で独立する方がいたら紹介もしたいと思います。
──グロウクラフト様、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。
◎株式会社グロウクラフト ホームページ https://growcraft.jp